ヤクルト青木宣親外野手(28)が“魔術”を習得する。30日、春季キャンプ地の沖縄・浦添でひと足早く始動。キャンプ期間中、かつて外野の名手だった高田監督に特守を志願する意向を明かした。「守備のことは、あまり教えてもらったことがない。ぜひ教えてもらいたい」。5年連続のゴールデングラブ賞受賞を目指し、チーム本隊が沖縄入りする31日にも監督に直訴する。

 高田監督は巨人での現役時代、外野フェンスのクッションボールの処理が素早いことから、「塀際の魔術師」とも呼ばれた。青木は1月19日、神宮外苑で指導を受けた元ヤクルト監督の広岡達朗氏(77)からも“お墨付き”をもらっていた。「広岡さんも『監督の守備は一番だ』と言ってた。打球の追い方や捕ってからスローイングまでの足の運びなど、本当に無駄な動きがないらしいですよ」。身近な存在からアドバイスを受け、レベルアップする。【由本裕貴】

 [2010年1月31日9時18分

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