<日本ハム1-6ロッテ>◇14日◇札幌ドーム

 相手チームの勝利のハイタッチを尻目にベンチから引き揚げるのが、悔しいルーティンになった。日本ハムが今季ワーストの3安打で完敗。ロッテ戦は引き分けを挟んで、白星なしの4連敗となった。梨田昌孝監督(56)は「初回1点を取って、すぐにサブローに逆転本塁打を打たれてね。流れが悪かった」と表情をゆがめた。

 二岡の先制打で引き寄せた流れを、先発カーライルがわずか数分で手放した。2回サブローに逆転弾を浴びると、さらに4回1死二、三塁の場面。神戸を歩かせて的場との勝負を選択したが、ストレートの押し出し四球でみすみす失点した。指揮官は「絶対しちゃいけないところ。ストライクを取らないと話にならない」と、珍しく選手を責めた。だが一方でカーライルは「意識しすぎたということはないけど…結果として歩かせてしまった」。淡々と振り返ったのが対照的だった。

 昨季の対戦打率3割6分3厘で3つの黒星を付けた大嶺に打線も沈黙。首位ロッテとのゲーム差は今季最大の8・5に広がった。「地力」のあるチームとはいえ、挽回(ばんかい)できない“危険水域”に達しつつある。【本間翼】

 [2010年4月15日10時24分

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