<オリックス6-5西武>◇4日◇京セラドーム大阪

 オリックスが粘りに粘ってサヨナラ勝ちを収め、Aクラスを視界にとらえた。同点の延長11回、無死満塁でT-岡田外野手(22)が決勝の左前打。西武工藤公康投手(47)との25歳差対決を制した。岡田彰布監督(52)も「非常に大きい」と喜ぶ今季5度目のサヨナラ勝ちで、3位ロッテとゲーム差なし。首位ソフトバンクにも4・5ゲーム差。勢いづくオリックスが戦国パ・リーグの主役となる。

 鋭い打球が三遊間を抜けた瞬間、バットを放り投げると同時に右手を突き出した。延長11回無死満塁。T-岡田がヒーローの座をキッチリ射止めた。2本塁打の前日に続くお立ち台で「みんなでつないでくれたチャンス。自分で決めようと思った。最高です」と声を上ずらせた。

 18・44メートルの空間を楽しんだ。47歳工藤との年齢差は25歳。工藤がドラフト指名されてから7年あとに誕生。ダイエー時代にテレビにクギ付けになった。「よく見ていました。カーブがすごくて印象に残っています。うれしさを感じます」。あこがれのスターとの初対戦で名刺代わりの痛打を浴びせた。

 「バルがいいところで打って、金子(圭)さんも守ってくれて…。今日は勝たないといけなかった」。バルディリスの2本塁打で劣勢を2度跳ね返し、スタメン抜てきの金子圭は8回2死満塁の危機を好守で救った。金子圭は2回に一時となる同点適時打も放っていた。リリーフ陣の奮闘にもこたえたかった。

 岡田監督は「バルがよく打ったよ。T?

 ああして回ってくるからな。めぐり合わせやろうな。非常に大きいね。今日の勝ちはね」とかみしめた。西武には初のカード勝ち越し。「前半戦は上のチーム負け越しばっかでやられていたからな。その分、後半戦に生かさんと」。7連勝のあと、2連勝と勢いは止まらない。首位と4・5ゲーム差まで詰めたのは4月30日以来。オリックスが混パの主役におどり出た。【柏原誠】

 [2010年8月5日12時32分

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