<広島5-14ヤクルト>◇18日◇マツダスタジアム

 広島のドラフト1位ルーキー今村猛投手(19=清峰)がプロの洗礼を浴びた。ヤクルト戦でプロ初登板初先発したが、初回にヤクルト畠山に満塁本塁打を浴びるなど2回5失点でKO、黒星デビューとなった。

 初回1死から、田中の飛球が二塁手東出の目に西日が入って安打となり、続く飯原の凡飛を一塁手ヒューバーが落球するなど不運も重なり1死満塁。そこで畠山にスライダーを左翼席へ運ばれた。プロ初被弾がグランドスラム。天を仰いだ今村は「緊張した。球自体もいつもより浮ついていた」と肩を落とした。

 野村監督は「野手が足を引っ張ってしまった。ちょっとかわいそうな初登板でした。あそこをしのいでくれれば、もっといいところを見られたのでは」と残念がった。ただ「もう1回見てみたい気持ちはある」と話し、再挑戦の機会もありそうだ。今村も「次があればやり返したい」と雪辱に燃える。この悔しさを、ムダにはしない。

 [2010年8月19日11時48分

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