<阪神4-5広島>◇24日◇京セラドーム大阪

 阪神藤川球児投手(30)が投じたフォークが真ん中低めに甘く入った。同点で迎えた9回に投入された守護神は1死後、広島嶋に初球をたたかれ、勝ち越しのソロ本塁打を許した。痛恨の被弾で6月13日以来の2敗目。「しゃあないね。(制球ミスを)言い出したら、キリがない。そういうときもある。相手がうまかった。まだ週のアタマだから5試合ある」と淡々と話したが、チームにとっては5位の広島に痛い取りこぼし。巨人と入れ替わり、2位に転落した。

 今季の阪神は勝つときは大差で敵を圧倒する。しかし、先発陣が崩れて先が読めない展開も多い。そんな今季の戦いが、最終回の登板に向け、メンタル面を万全に整えることを難しくしている。この日、許した安打は嶋の本塁打だけだったが、打者4人に計15球を投じ、いつもの威圧感のある投球は影を潜めていた。真弓監督は1週間ぶりの登板だった右腕に「(間隔が)空きすぎたのかな」と首をひねった。

 22日まで敵地での巨人戦はまさかの3連敗だった。大阪に戻って、今回の3連戦は復刻版の黒ユニホームを着用。前回は3戦全勝、すべて2ケタ得点だっただけに期待感はあった。しかし、新ダイナマイト打線は3回以降は安打2本と不発。6回途中4失点の先発久保から、江草-西村-久保田と無失点でつないだが、サヨナラ勝ちに勢いを付けるはずだった守護神が打たれ、悪い流れは断ち切れなかった。

 連敗は今季2度目の4と伸び、真弓監督は「なかなか追加点が取れなかったのが、敗因だ」と渋い表情を浮かべた。しかし、すぐに「こういうこともある。そんなに焦らないで、じっくりと打席で構えてほしい」と諭すように言った。巨人、中日との3強レースはまだまだ続く。下を向いている暇はない。今が我慢のときだ。

 [2010年8月25日9時42分

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