闘将へ送る、ノムさん流エールだ。楽天野村克也名誉監督(75)が8日、巨人-ヤクルト戦の解説で東京ドームを訪問。楽天の次期監督問題について、取材陣に対応した。

 楽天が次期監督として招聘(しょうへい)に乗り出している阪神星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD=63)には「球団は大変だよ。ワンマン監督。今までのようにはいかない。基本的にはお金がかかる」とチクリ。ただ、これは、星野SDが積極補強で阪神をリーグ優勝に導いた実績を評価してのものだった。「一番のヒットは(阪神に)金本を連れてきたこと。それに下柳、伊良部。そこは彼の手腕だろう。オレとは正反対のタイプだから、面白いと思う。どう面白くなるかは、想像がつかないけど」と編成面を含めて期待の言葉を並べた。

 星野SDが次期監督に就任すれば、阪神に続き、楽天でも監督の“先輩”になる。無関心なはずがない。「阪神はお坊ちゃま野球。楽天はまじめ集団だから全然、違う」と両球団の違いも指摘した。苦心して楽天をAクラス入りさせただけに、実感がこもっていた。最後に、星野SDへのアドバイスを求められると、「頑張って」と即答。名誉監督として、チームの行く末を気にかけていた。

 [2010年10月9日8時38分

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