あんなん、あかんやろ!

 オリックス岡田彰布監督(54)が、ロッテのホワイトセルに注文をつけた。西武戦が雨天中止となった14日、ホワイトセルの振り切ったバットが捕手を襲って、けがさせる現象について、強い怒りを示した。

 「あれはちょっと言わなアカンわな。上(球団)に言ってもらわんと。他のバッターは当たらんへんのやから。向こう(米国)では常習犯やったというで。マクレーンが同じチーム(ダイヤモンドバックス)やからな。向こうでもそうやったみたいや」

 厳しい口調も無理はない。12日ロッテ戦では伊藤が振り切ったバットを右側頭部に受けて担架で退場。前日13日にはソフトバンク細川が右肩打撲で負傷退場した。指揮官は「2日連続やからな。空振りやろ。ファウルで(バットの)軌道が変わった、とかならわかるけどな」と険しい表情だ。

 横田球団副本部長は「今朝、監督から『何とかしてもらわんと』という話があった。(試合後に)ロッテから謝罪はあったので、文書どうこうの抗議は難しいかもしれないが、方法は考える」と話した。

 伊藤はこの日、全体練習に参加。ホワイトセルのバットが昨年5月28日西武戦で炭谷のあごを直撃したことを引き合いに「銀仁朗さんもやられたので気をつけてはいたけど。自分だけ(捕球方法が)おかしいのかと思ったけど、2日連続なので…」。22歳の元気な姿は救いだが、指揮官は強い不快感を示していた。【益田一弘】

 ◆伊藤の負傷

 12日ロッテ戦の7回に1ボール1ストライクから内角球をホワイトセルが空振り。振り切ったバットが伊藤の右側頭部を直撃した。伊藤は担架で退場して、救急車で習志野市内の病院に直行。骨や脳に異常はなく「右側頭部の打撲」と診断された。