巨人が、来季の新外国人候補として、レスリー・アンダーソン外野手(31=レイズ傘下3Aダーラム)を上位にリストアップしていることが4日までに分かった。中南米の複数メディアが「巨人のスカウトがアンダーソンに興味を持ち、継続して見ている」と報じた。同外野手は現在、ベネズエラで行われるウインターリーグに参加中。現地の12月1日現在で39試合に出場し、打率3割3分6厘、4本塁打、26打点の好成績を残している。

 アンダーソンはキューバ出身。09年に亡命し、メキシコに居住権を得た。左投げ左打ちの中距離打者で、広角に打ち分ける。身体能力が高く、外野の全ポジションに加えて一塁もこなす。かつてはキューバ代表の常連選手で、第1回、第2回のWBCに出場した。

 巨人は今季まで2シーズン在籍したボウカーについて、慎重に検討してきたが、今月2日に発表された保留者名簿から外した。左打ちのボウカーの退団が確実となり、レギュラークラスの左打者は高橋由と阿部の2枚だけ。アンダーソンは守備位置も柔軟に対応できそうで、来季に向けた補強ポイントと合致する。12年シーズンには、レイズで松井秀喜氏と一緒にプレーした縁もある。

 米国時間9日(日本時間10日)からはウインターミーティングが行われ、外国人選手の調査が本格化する。アンダーソンについては映像などで詰めの調査を行い、獲得するか正式に決めるとみられる。

 ◆レスリー・アンダーソン

 1982年3月30日生まれの31歳。キューバ出身。02年の第1回世界大学野球選手権大会の外野手ベストナイン。キューバ代表として、第1回、第2回WBC代表。メキシコへ亡命後、10年にレイズと4年契約を結んだ。11年からはマイナー契約に切り替えた。3Aダーラムではレギュラーとして定着し、今季は119試合に出場し打率2割9分2厘、14本塁打、74打点。185センチ、93キロ。左投げ左打ち。