前日のモヤモヤを汗とともに流した。楽天の新外国人トラビス・ブラックリー投手(31=レンジャーズFA)が20日、沖縄・名護市内の宿舎近くのグラウンドで体を動かした。1球1球を確かめるように投げ込んだ。暖かい日差しを浴びながら、ゆったりと前日の疲れを取るように大きな動きでキャッチボールを行った。「試合の翌日に投げて、乳酸を取りたかったんだよ」と笑顔を見せる。

 前日の19日には、阪神との練習試合に先発した。初めて対外試合で登板したが、制球が安定せず2回4安打2失点。2回には先頭打者にストレートの四球を与え、続く打者に本塁打を打たれるなどピリッとしなかった。試合後は「2イニング目で肩が疲れてしまった。スタミナをつけて長い回を投げられるようにしないと」と反省を口にした。

 それでもツーシーム、チェンジアップ、スライダーと持ち味である変化球の感触を確かめるなど収穫もあった。一夜明けて「これは永遠のテーマだけど、昨日は初球にストライクを取れなかった。でも開幕まであと1カ月ある。修正していきたい」と前を向いた。次の実戦登板は未定だが「実戦でコンスタントに投げていきたい」と意欲は満々。シーズン開幕に向けて徐々に調子を上げていく。【島根純】