広島野村謙二郎監督(48)が8日、フェニックスリーグが行われている宮崎・日南市内で今季限りでの辞任を表明した。就任5年目をひと区切りと考え、チームづくりの役目を終えたとして、後任にバトンを渡す決断をした。

 松田元オーナー(63)はこの日、野村監督の将来的な再登板を示唆した。マツダスタジアムで「うちがつらいことになったら、また呼び戻すぞと、本人には伝えたよ」と明かした。在任5年間の功績を「(先の)4年は彼にとって悲惨だったと思う。しかし彼が目指す野球にようやく選手がついてきた。今年は非常に頑張った」と評価。再登板に言及したのも、指導者としての手腕を高く評価するからだ。今後について「本人が勉強したいというならうちは何らかの形で手助けはできるし、自由にやりたいというならそうすればいい」と、状況次第で球団内に何らかの立場でとどめ、側面支援する意向も示した。