WBC開幕3日前だよ、全員集合!! 侍ジャパンは5日、名古屋から大阪へ移動し、舞洲にあるオリックスの球団施設で練習を行った。

大谷翔平投手(28)や3日に帰国した吉田正尚外野手(29)ら希望選手のみが参加。追加招集された牧原大成内野手(30)も宿舎で合流し、ついに3大会ぶりの世界一奪還を目指す30人の侍が集結した。栗山英樹監督(61)は6日の阪神との強化試合(京セラドーム大阪)から本番モードに突入することを宣言した。

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栗山監督の魂が、さらに熱く燃え上がった。練習が行われたオリックスの球団施設で、合流を待ち望んでいた吉田と再会した。

栗山監督 俺、裏で会ってマサタカ抱き締めたんで。もう言葉いらないだろ。

日本のために、メジャー移籍年でも日の丸を背負うことを選んだ“ラストサムライ”をハグで出迎えた。練習前には宿舎入りした牧原とも対面。ソフトバンクで実戦出場を続けてきただけに休養を与えていた。

栗山監督 マキ(牧原)には「もう無理しないで今日は休んでね」って(話した)。明日から元気にやってくれると思う。魂、話してて感じたんで。

ようやく、世界一奪還を目指す侍ジャパンが全員集合した。9日のWBC開幕まで、あと3日。残す実戦は2試合。指揮官も、いよいよ本番モードに突入だ。

栗山監督 これでメンバーがそろって、戦いに臨みます。多くの応援してくれる皆さんも、すごく楽しみなメンバーで明日からいけると思う。ぜひ一緒に戦ってもらいたい。感覚的には、明日からWBCが始まるつもりでやっていきます。

メジャー組の実戦出場が解禁となる6日の阪神との強化試合では、3日に合流した大谷とヌートバー、この日合流の吉田を「俺は、いきたい」と、スタメンで起用する予定。「本番も想定しているので明日の段階で一番いい打順を組む」と、開幕を見据えながら打順を組み、同時に各選手の状態も見極めることになる。

全員集合した侍ジャパンは大阪から、どんな野球を見せてくれるのだろうか。

栗山監督 「さあ、こういう形でいきますよ」というところを見てもらいながら、まずは野球のためになるように、子どもたちにメッセージを送れるように。つらいニュースとか結構多い中で、少しでも元気になってもらえるような試合を、明日から続けていけるように全力でやっていきます。

世界一に照準を合わせ、力強く宣言した。【木下大輔】

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