韓国の朝鮮日報電子版は6日、日本代表の大谷翔平投手(28=エンゼルス)への“故意死球”発言で物議を醸した韓国代表の高祐錫(コ・ウソク)投手(24=LG)と大谷の強化試合での活躍に言及し「故意死球発言の当事者である高祐錫と大谷翔平の明暗が分かれた」と報じた。

高祐錫は同日に行われたオリックスとの強化試合の7回途中から登板し、8回も続投したが首の痛みを訴え降板。一方、大谷は阪神との強化試合に「3番DH」で出場し、2打席連続の3ランを放って規格外のパワーを見せつけた。同紙は「高祐錫が大谷と対戦するには韓国がリード、もしくは僅差で負けている場面で、大谷の打席が回ってこないといけない」としたが、高祐錫の回復具合によっては「その可能性も完全に消滅するかもしれない」と伝えた。

高祐錫は1月のインタビューで、韓国メディアに大谷との対戦について問われ「投げるところがなければ、痛くないところにぶつけて次の打者と対戦する」などと発言し波紋を呼んだ。同紙は、高祐錫の発言を「大谷の打者としてのすさまじさを表す冗談だったが、発言の意図とは違う方向で広まり、結果的に(韓国代表で)最も注目される選手になってしまった」と説明した。

高祐錫の本戦出場への影響が懸念されるが、地元メディアによると一夜明けたこの日は状態が良くなっており、深刻なけがではないが、念のため病院で検査を受けるという。

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