両サイドをバッサリ刈り落とした髪形のように、侍ジャパンの牧秀悟内野手(24=DeNA)がひと振りで悪い流れを断ち切った。

チャンスをつくりながら得点につなげられない攻撃が続いた3-1の7回。先頭の牧は、追い込まれながらも中国4番手左腕・蘇長竜の外角高め直球をたたいた。右翼席に吸い込まれる今大会チーム1号で、リードを広げた。

直前は2戦連続で無安打だった。それでもこの日「7番二塁」で先発起用された。初戦を控えた午前10時にチームメート岡本の知り合いの美容院でサイドを刈り上げたスキンフェードで心機一転。3打席連続無安打から、4打席目に飛び出した1発が試合の流れを大きく変えた。チームに浸透したヌートバー直伝の「ペッパーミル」パフォーマンスで総立ちのベンチに帰ると、最後は山川らとDeNAで定番のパフォーマンス「デスターシャ」を披露。ニューヘアの牧が、本来の姿を取り戻した。

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