10日の韓国戦で右手の指を負傷し途中交代した侍ジャパン源田壮亮内野手(30)は、チームに残留する。一時は離脱が危ぶまれたが、本人の強い意志もあったようだ。栗山監督が12日のオーストラリア戦前に「源ちゃんに関しては、昨日も今日もいろんな話をしている。前に進んで行くだけなんで」と言及。同戦後の白井コーチも「守備も思った以上にプレー出来てますし、彼の守備力というのは侍には欠かせない。ゲーム復帰して戦力としてチームも考えてますし。彼もそのように考えて取り組んでいるので。それ(入れ替え)は全く考えてないです」と明言した。 源田は、この日の試合前練習でキャッチボールを行った。右手小指にはテーピングが巻かれ、感触を確かめるように投げた。その後、遊撃守備にも就き、中野、周東らと軽快にゴロをさばいて送球も行った。試合後は「何も言えない」とだけ話して引き揚げた。 源田は10日の韓国戦で二塁走者として、けん制に帰塁する際、相手野手と交錯する形で負傷。中野と交代した。試合中に病院で診察を受け、右手小指の骨折が判明。11日のチェコ戦もベンチ入りはしたが、グラウンドでの練習は回避し、試合も出場しなかった。負傷から2日たち、守備練習を再開した。 左打者のため、投手側の引き手になる右手の指の骨折は打撃への影響が大きい。そのため、スタメン出場が厳しい状況は変わらない。ただ、5年連続ゴールデングラブ賞を誇る名手の存在は何者にも替え難い。送球はできるため、世界一奪還のための戦力として、今後は守備固めや代走要員として控える。

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