プロボクシングのWBOウエルター級タイトルマッチ12回戦は5日(日本時間6日)に米・ラスベガスで行われ、世界主要4団体の元6階級王者で、復帰戦となった37歳のマニー・パッキャオ(フィリピン)が、王者のジェシー・バルガス(米国)に3-0で判定勝ちし、昨年5月以来の世界王座返り咲きを果たした。母国の上院議員として多忙な日々を送りながら、見事な復活劇をみせた。フェザー級2位の大沢宏晋(31)は、無敗の王者オスカル・バルデス(メキシコ)に7回TKOで敗れた。

 「パックマン」は不滅だった。“引退試合”から7カ月。リングに帰ってきたパッキャオが復帰戦を飾り、王者に返り咲いた。2回に相手のジャブを外して的確な左ストレートでダウンを奪うと、流れをつかむ。警戒してジャブが打てないバルガスを前後左右と軽快なフットワークで揺さぶり、「慎重に戦った。どのラウンドもノックアウトは狙っていた」と満足げにベルトを肩に掛けた。

 4月には因縁のブラッドリーに勝利して引退した。5月にはフィリピンで上院議員に当選したが、リングへの思いは消えなかった。議会は1日も休まずに二足のわらじを履き、限られた時間でも健在ぶりを見せつけた。「人々が望む試合をしたい」と今後を口にしたレジェンド。この日は昨年5月に「世紀の一戦」を繰り広げたメイウェザーもリングサイドで観戦していた。「相手は選ばない。誰でもいいですよ」と自信満々に語った。