「K-1 WGP 2017」が18日、さいたまスーパーアリーナで行われ、スーパーライト級タイトル戦で野杁正明(24)がゲーオ・ウィラサクレック(32=タイ)を2-1の判定で破り、新王者となった。

 野杁がゲーオの「最強伝説」をストップした。開始早々から得意のローキックでポイントを稼いだ。ゲーオに連打などで上回られたが、効果的なキックで0-1で延長に持ち込み、2-1での逆転勝ちにつなげた。

 延長の判定で最後に自分の名を呼ばれた野杁は、グローブで目頭を押さえた。「つまんない試合だったかもしれないが、絶対王者ゲーオに勝つことができた。これから僕が絶対王者と言われるようになる」と、2月16日に生まれた長女莉緒菜ちゃんとリング上からファンに誓った。

 昨年6月の同級世界最強トーナメント準決勝で、ゲーオに判定で惜敗した。しかし、その後は3戦3勝(2KO)。特に昨年末は、フランスの「Nuit Des Champions」66キロ世界王座を獲得した。父親としての責任感も生まれ、悲願のK-1王座にも就いた怪物・野杁。いよいよ「新・最強伝説」が始まった。