中国初のプロレス団体が、日本旗揚げ大会で、元気にスタートを切った。

 後楽園ホールには、1257人が詰めかけ、試合前には獅子舞の実演のアトラクションも。

 日本人レスラーと対決あり、タッグ戦ありの6試合で、ファンを沸かせた。メインでは、団体のエース候補・王飛(23)が、船木誠勝と組んで、藤田和之、ケンドー・カシン組と対戦。193センチ、100キロの巨体と端正なマスクで、会場からの声援を集め、キックや絞め技、ドロップキックなどで、潜在能力の高さを披露した。最後は、藤田の逆エビ固めにつかまり無念のギブアップ負け。

 それでも王飛は「今日は負けたが、プロレス人生はこれからが長い。もっともっと練習して次は勝つ」と前向きに話していた。タッグを組んだ船木は「デビュー戦とは思えないくらい良かった。

 ムダの無い動きと、1つ1つの技は荒いが、これからできるだけ強い人と戦って経験を積めば、団体を引っ張るエースになれる。この団体は彼の肩にかかっている」と期待を口にした。今後は12月7日から中国・深センで6日間の興行を皮切りに、月1回のペースで中国で興行を開催していく。