プロレスラーの藤波辰爾(64)が26日、都内で会見し、4月開催のツアーに元WWF世界ヘビー級王者のスーパースター、ボブ・バックランド(67=米国)が参戦すると発表した。

 バックランドは、藤波が78~81年にWWF世界ジュニアヘビー級王者として米国で活躍していた時代に、同ヘビー級王座に君臨したトップスター。階級は違うがともに刺激を受け、後に名勝負も演じた盟友だ。今回は、「バック・トゥー・ザ・ニューヨークツアー」と銘打つ、4月20日に後楽園ホール(19時開始)、同21日に大阪ATCホール(16時開始)と2大会に参戦する予定。藤波は「もう1度、ニューヨークの戦いにタイムスリップできるような戦いを見せたい」と抱負を話した。

 バックランドとは、飛龍十番勝負を行った82年に対戦し、01年10月の東京ドーム大会では、タッグを組みファンクスと対戦した。15年3月に藤波がWWE殿堂入りを果たした式典で、2年前の13年に同殿堂入りしたバックランドと「機会があったらもう1回やろう」と約束を交わし、それが実現した。「バックランドは出会った当時は、つかみどころのない、新しいタイプのレスラー。大舞台を踏んで、懐の深いところもあった。今回は、2大会あるので、1回はタッグ、あとは相手側として戦ってみたい」と藤波は話した。