村田諒太(32=帝拳)に8回TKOで敗れた挑戦者の同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)は「世界チャンピオンと拳を交えられたことに誇りを感じている」と最大限の敬意を表した。

 「村田選手は世界チャンピオンになるべくしてなった選手であるということが“あれ”で分かった」。村田の強烈な一撃で倒された場面を振り返った時、衝撃を物語るように口調は熱を帯びた。「ジムでも彼の『右』を想定した訓練をかなり重ねてきた。何時間も何時間も、彼の『右』対策に費やしてきた。だけど、やっぱり(想像以上に)すごかった」とうなるしかなかった。