平成終わりの後楽園に、プロレス界のレジェンドが集結した。藤波辰爾(65)が主宰するドラディションの後楽園大会が26日に行われ、師匠のアントニオ猪木参院議員(76)が参戦。リングに上がり藤波とトークバトルした。

猪木氏は歩行につえが必要な状況だが、リングに上がるなり、ビンタで藤波に闘魂注入。元気な姿をみせた。トークテーマは88年8月8日横浜文化体育館での2人の伝説の対決。今でもプロレスファンの語りぐさとなっている「8・8」は60分引き分けの熱闘だった。藤波が「(試合で)汗が出過ぎちゃって。その後、1日半おしっこ出なかった」と明かすと、猪木氏はすかさず「あんまり汗かかなかったね」と話し、笑わせた。その後も猪木氏は「忘れた」と「8・8」の話題に乗らず、ほぼ脱線トークで盛り上げた。

さらに終盤には新日本の坂口征二相談役(77)もサプライズ登場した。

出場選手もリングにそろう中、締めを任された猪木氏は「1つだけ」と自身の次の選挙について言及。「余分なんですけど、(周囲が)選挙に出てくれって言うんですよ。選挙事務所を懸命に探したけど、いいところが見つからない。北朝鮮に頼んで、選挙事務所を作ってもらおうかな、と思っている」と猪木流? のトークで最後は「いくぞ! 1、2、3、ダー」のかけ声で夢の興行を締めた。