軽量級のホープ桑原拓(24=大橋)が無傷のデビュー5連勝を飾った。アマチュア時代も対戦経験のある浜上京武(22=島袋)と対戦し、序盤から左ボディー、右アッパーで攻め込んで主導権を握り、4回途中に右アッパーからの左フックでダウンを奪取。

立ち上がってきた浜上に連打を浴びせ、4回2分8秒、レフェリーストップによるTKO勝利を収めた。

「内容は100点に近い95点」と自ら及第点を出した桑原は「残り5点は気を抜いてしまったところ」と反省も忘れなかった。これでプロ戦績5勝(4KO)無敗。デビュー3戦目で迎えた初めての対日本人戦(VS木山鷹守戦)が唯一の判定勝ちとなっていただけに「外国人しかKOできない、と言われたくなかったので」とほっとした笑みも浮かべた。

興国高時代に2冠を獲得し、東京農大ボクシング部では主将を務めた。日本男子初の4階級制覇を成し遂げた井岡一翔(Reason大貴)と同じ高校、大学を進んだ経歴も重ね合わせ「井岡2世」とも呼ばれる桑原が、着実なステップを踏んだ。