今年のG1覇者飯伏幸太(37)がIWGPヘビー級王座挑戦権権利証を死守した。パワフルなEVILとの争奪戦を制し、東京ドーム大会(来年1月4、5日)の切符をつかんだ。「EVILくん、楽しかったよ」と疲労困憊(こんぱい)の表情を浮かべながらも「こんなところで負けられないっすよ。まだまだこんなもんじゃない、飯伏幸太は」。強気な姿勢を貫いた。

何度も強烈なラリアットを浴びても屈しなかった。9000人以上があつまった観客の声援を浴びながら、1度は返された得意技で仕留めた。EVILの両手をつかんでヒザを打ち抜く2度目のカミゴェで決着をつけた。これで年間最大の舞台で、IWGP王座に挑む。インターコンチネンタル王座とのダブル戴冠もうかがう飯伏は「自分の夢、みんなの夢をかなえるためにここまでやってきた」と決意を新たにしていた。