ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が右目眼窩(がんか)底骨折の重傷を負っていたことが9日、分かった。

同日に東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、同眼窩(がんか)底と鼻の右下付近の2カ所を骨折していると明かした。7日にさいたまスーパーアリーナで開催された5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝の2回に浴びた左フックで右目上をカット。この時のパンチで大ダメージを受けていという。井上との主な一問一答は次の通り。

-骨折の診断結果は

井上 試合翌日の検査で聞いていて、会長と相談してちょっと公表する形にしました。一夜明け会見後の検査ですね。

-骨折の実感はあったか

井上 目がパンチもらって2重に見えた時点で折れたかなと。(検査後に)医師が深刻そうな顔で待っていたので。入っていったら眼窩(がんか)底骨折と言われました。手術するほどではない。まずは安静で、経過をみながらです。

-全治は

井上 とりあえず1カ月後に病院に来てということだったので、聞いていないです。

-なぜ今、公表

井上 最初は公表する気なかったけれど、会長と相談しました。

-復帰時期は

井上 次戦も1カ月後の経過次第でどうするか、です。

-痛みは

井上 患部は普通にしていたら痛くないですけれど、触ると痛いですね。

-ドネアの左フックは

井上 あのパンチは下から突き上げられた感じで、カットはその反動でしてしまった感じです。