ボクシング東洋太平洋バンタム級王者でIBF9位の栗原慶太(26=一力)が、20戦目で初の世界ランカー戦に臨む。

15日に東京・後楽園ホールで、IBF世界同級4位スックプラード・ポンピタック(31=タイ)と、54キロ契約のノンタイトル8回戦で対戦する。14日に都内で前日計量があり、栗原はリミットの54キロ、スックプラードは53・5キロでクリアした。

栗原は「これまでにないほど調子はいい。体も軽くバッチリ」と仕上がりの良さを口にした。相手は3度来日して3連敗も、現在2連続KO勝ちしている。「不器用だが、フィジカル強くてタフ。接近戦になると厄介なので、自分の距離を保って戦い倒したい」と話した。

昨年12月に王座決定戦を制した。試合時間の再三の計測ミスで物議を醸した一戦。4度ダウンを奪うも僅差の判定だった。5月の初防衛戦は右フック一発で、電撃の35秒KOで初防衛。栗原自身もIBF9位にまで浮上してきた。

同級は井上尚弥(26=大橋)がワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを制したばかり。IBFとWBAと2つのベルトを保持する。栗原は練習後にテレビで見たが「すごかった。タフネスさを感じた。やっぱりモンスター」とうならされた。一方で「バンタム級が盛り上がっている。その輪に入れていないのが悔しい」とも話した。

少しでも近づくために、「大事な試合」となる。「トップ戦線に入り、名指しされるぐらいになりたい」と先を見据え、さらなるステップアップに「序盤KOを狙いたい」と宣言した。