新日本プロレス史上初の東京ドーム2連戦が4日に開幕する。メインでIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)に挑戦する19年G1覇者の飯伏幸太(37)は、メンタルコントロールを勝利のポイントに挙げた。

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飯伏がプロレス人生最大の挑戦に臨む。初の東京ドーム大会メインで、相手は絶対王者オカダ。昨年8月のG1公式戦では3度目の対戦で初勝利を挙げたが、その後の前哨戦で「より力強さ、自信、そういうものを感じました」と相手の強さをあらためて実感。「1・5は考えてない」。勝たなければ翌5日のIWGPインターコンチネンタル王座との2冠戦に進めないが、先は見ず、すべてを1・4にぶつけるつもりだ。

並外れた身体能力、跳躍力、多彩な技を持ち、愛称はゴールデンスター。誰もが認めるプロレス界のトップ選手は、王者にはない爆発力が最大の武器だ。それを発揮できるかどうか。カギは試合中のメンタルコントロールだ。昨年12月8日の広島大会では、挑発にのりIWGPヘビー挑戦権が入ったアタッシェケースでオカダの頭部を殴打。さらに“キレた”様子で追い回した。「あれは、オカダさんに引き出されてしまった」と反省する。

「混同されがちなんですが、自分の中でキレるのと狂気は別物なんです。キレると負ける。狂気の方は、ウルトラマンじゃないですけど、1分間とか決まった短い時間しか出せない」。その狂気の部分が「早い時間に引き出されてしまったら終了」。逆に勝負どころに合わせられれば、一気に勝ちが見えてくると話す。「やってみないと、分からないです」。予測不能の戦いに持ち込み、新時代を切りひらく。【高場泉穂】

◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日、鹿児島県姶良市生まれ。04年7月にDDTプロレスリングでデビュー。09年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで新日本初参戦。13年10月からDDTと新日本プロレスのダブル所属。16年2月に退団し、フリーに。18年G1クライマックスは決勝で棚橋に敗れ、準優勝。19年2月新日本に再入団。IWGPジュニアヘビー級第61、64、67代王者、IWGPインターコンチネンタル第21代王者。得意技はカミゴェ。181センチ、93キロ。