引きこもりからボクサーになった山口拓也(35=ワールド日立)は2回TKO負けを喫した。

初回から鯉渕健(24=横浜光)に劣勢で、2回早々に左フックを浴びてダウンした。さらに右アッパーで2度目のダウンを喫してレフェリーストップ。2回1分TKO負けとなった。

中学から引きこもりも25歳で実家を出て、家賃2万円のアパートでガスも冷蔵庫もない生活などが、試合前にユーチューブで紹介された。クラウドファンディングを利用した1口500円の投げ銭での激励賞が、出場選手中断トツの70万円越え。一躍注目の選手となっていた。

山口は13年デビューから4勝(2KO)11敗2分け。

鯉渕は18年の東日本新人王では決勝まで進み、5勝(4KO)4敗だった。山口は大振りでガードも甘く、初回から鯉渕の右ストレートなど的確にパンチを浴びていた。