勝ち点6同士の対戦は、タイチ(40)、ザックセイバーJr.(33)の鈴木軍が高橋裕二郎(39)、EVIL組を破り、4勝1敗でトップに並んだ。

お互いに反則まがいの技の応酬となった。先に入場した高橋、EVILが、歌いながらリングに上がってきたタイチにいきなり襲いかかる。セイバーJr.は、登場曲すらかかっていない状態だったが、慌てて走ってリングへ上がって参戦した。

コーナーパッドはいつの間にか外され、鈴木軍は2人とも痛めつけられた。リング周りにいたディック東郷も参加し、攻撃はさらに卑劣になっていった。これに激怒したタイチは、目には目をとばかりに、喉輪で2人を絞め上げた。さらに裕二郎のステッキ攻撃、東郷のスポイラーズチョーカーなどお互いにやり合い、大荒れの試合となった。

最後はEVILのセイバーJr.に対する急所蹴りにタイチが怒り、仕返し。その後、何とか勝利したタイチは「裕二郎、こんなことしてよぉ、何なんだ。やってきたこと、キャリア、年齢、それでいいのか。それでいいんだったら消え去れ」と“反則技”を繰り返した相手に吐き捨てた。

タイチと高橋は9月のG1クライマックスで13年ぶりにシングルで対戦。タイチの完勝だったが「お前と内藤がメキシコで作ったレールにうまく乗っかることができて感謝している」と話していた。そんな高橋のふがいない戦いにタイチは「(G1では)くそみてぇな成績でコケにされて。こんなことしかできねえようじゃ、邪魔だ」と切り捨てたが、本当は「はい上がって来い」という願いを込めたゲキだったのかもしれない。