総合格闘家の青木真也(37)が「妖怪」パワーで勝つ!? 22日にシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE UNBREAKABLE大会でジェームズ・ナカシマ(32=米国)とのライト級ワンマッチを控え、19日にメディア対応。19年10月の東京・両国大会以来、1年3カ月ぶりのONE本戦となる。12勝1敗の強豪ナカシマとの激突に向け「35歳を超えて、40歳近いと妖怪。レジェンドではなくて妖怪というレベル。好きでやっている強みは経験しかない。それで乗り越えたい」と意気込んだ。

シンガポール入り後の調整状況に「そんなに変わらなかった。ホテルから出られない以外は変わったことはない」と明かした青木は、最新試合でONEウエルター級王者キャムラン・アバゾフ(キルギス)と互角に渡り合って惜敗したナカシマを警戒。強さを認めた上で「厳しい試合になると思っている。強いと思いますけれど、このMMA(総合格闘技)というゲームの中で、何とかして彼の穴というか隙を作り出したい」と攻略への自信をのぞかせた。

ONE参戦から7年が経過し、ONEライト級王座も2度戴冠した。青木は「体力は落ちてきた。若い時の自分が強かったかもしれない。ただ今は経験もあるし、若いころよりも巧みになっている」とテクニック面での熟成度を強調。昨年9月の「ROAD to ONE 3rd・TOKYO FIGHT NIGHT」で江藤公洋に判定勝ちして以来4カ月ぶりの試合。海外マッチは1年8カ月ぶりでもあり「朝、起きて、ご飯食べて、練習して、声がかかるのを待っていました」と待望のONE本戦に向けて静かに燃えていた。