Krushスーパー・バンタム級王者の玖村将史(27)が3月28日、ムエタイの強豪ダウサコン・モータッサナイ(30=タイ)と対戦する。日本武道館で開催の日刊スポーツ新聞社後援「ケイズフェスタ4」Day2で56キロ契約のスーパー・ファイトを行う。主催のK-1実行委員会が9日、都内で発表した。

兄・修平(24)の背中を追って格闘技を始めた。次第に兄を超える力をつけ、王座トーナメントで大岩翔大、ビクトー・サラビア、軍司泰斗を下し、20歳になったばかりの2019年2月にベルトを巻いた。同年6月のK-1両国大会では、スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント決勝で武居由樹に敗れて、無念の準優勝。再起の11月Krush大阪大会で林勇汰を退けて初防衛に成功した。そして、昨年9月には軍司泰斗の挑戦を退け、2度目の防衛を果たしている。

今大会では、1年前の「ケイズフェスタ3」で、武居由樹を苦しめたデンサヤーム・アユタヤファイトジム(18=タイ)と、1月24日に対戦するはずだったが、コロナ禍で延期され、相手も代わった。それでも、武居の返上で空位となったK-1の同級ベルトに最も近いと見られる玖村将の自信に揺らぎはない。「この階級では1番強いと思っている。どういう状況になっても負けない」とKrush王者として胸を張った。

武居のボクシング転向・不在にも迷いはなく、「自分がK-1のベルトを取り、いつかはやってみたい」と将来の再戦を思い描いた。