IQレスラーこと桜庭和志(51)の長男SAKU Jr.(22=サクラバファミリア)がエキシビション戦で「格闘家デビュー」を果たした。

父主宰の組み技格闘技QUINTETに参戦し、柔術をバックボーンとする鈴木和宏(27=トライフォース柔術アカデミー)とエキシビション8分勝負(時間内で何回でも一本奪取可能)で対戦。先に腕がらみで一本先取した。膝十字固めで一本を許し、お互いに一本ずつを奪う8分間となった。

幼少時代から大学まで10年間は柔道一筋だった。柔道で大きな成績を残せず「父は強いのに」と言われたこともあったという。今年4月、一般企業への就職が決定済み。プロ格闘家としての活動はしないものの、長い手足を生かした父譲りの鮮やかな関節技で会場をわかせた。

今春の大学卒業と同時に柔道生活にも終止符を打つ。桜庭の号令に合わせ、SAKU Jr.は柔道部の同期生とともにマットで整列した。桜庭から「立派な大人になってください」と全員に記念トロフィーが手渡された。「人生の目標はお父さんを超えることです」と宣言しているSAKU Jr.は満面の笑みをみせながら「格闘技デビュー」を満喫していた。