「ザ・フィーンド(悪霊)」ブレイ・ワイアット(33)が、謎を残しながら「毒蛇」ランディ・オートン(41)とのシングル戦に敗れた。

オープニングマッチで因縁のオートン戦が組まれたワイアットは、洗脳している「小悪魔」アレクサ・ブリス(29)によって回されたリングサイドの巨大オルゴールボックスから登場。ボックス頂上からジャンピング式クローズライン(ラリアット)をオートンに見舞うと開始ゴングが鳴った。

オートンの首をねじって雄たけびをあげたワイアットは、場外戦で解説席にたたきつけられるとマンディブルクローで反撃を開始。オートンにエレベイテッドDDT3発からRKOを狙われると再びマンディブルクローで応戦した。必殺のシスター・アビゲイルを仕掛ける態勢に入ると、四方のリングポストから火柱が上がり、黒い血で染まったブリスが巨大オルゴール上に現れると、不覚にもワイアットがひるんでしまった。その隙を突いたオートンにRKOをたたき込まれ、3カウントを許した。

勝利後、逃げるようにリングを立ち去ったオートンをみつめながら、ワイアットはブリスとともに取り残されたものの、そのまま会場は暗転。気がつけば、謎を残したまま姿を消していた。