ボクシング元世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏(77)が輪島功一スポーツジム会長を勇退した。次男大千(ひろかず)トレーナー(44)が後継の新会長に就任した。

14日の東日本ボクシング協会理事会で承認された。以前から後継する予定で話し合われ、コロナ禍もあってこの時期での勇退となった。

輪島氏は71年に28歳で世界王座を獲得した。その後もかえる跳びなどの変則スタイルを駆使。闘志あふれるファイトから炎の男の異名を持ち、2度王座に返り咲いた。77年に3度目の返り咲きに失敗して引退。団子店を経営していたが、87年にジムを開いた。

89年には吉祥寺から現在の西荻窪に移転し、大千新会長は父に勧められて、08年に31歳でプロボクサーとなった。4勝(2KO)4敗1分けで現役引退後は、トレーナーとして父を支えていた。

理事会ではFLARE山上ジムの山田和平オーナー代行の会長就任も承認され、10日付でのK&Wジム休会が報告された。