藤波辰爾を父に持つLEONA(27)が新井健一郎(38)とのシングルマッチに挑み、パイルドライバーからの片エビ固めで敗れた。序盤からヘッドロックや首固めなどの攻防が続いた。普段からレフェリーの目を盗んでの反則技が得意な新井の術中にはまり、目を突かれるなどして流れをつかめなかった。途中、ボディスラムやドラゴンスクリューなどで応戦したが、最後は新井のパワーに屈した。

試合後、バックステージに現れたLEONAは終始うつむいた状態で「悔しい」を連呼。新井からは「藤波家のサイドビジネスがあるから、忙しいのかもしれないけど、何かパッとしないな」と屈辱的な一言を浴びせられた。今大会初参戦となったLEONAだが、このままでは終われない。「緊張感や雰囲気を感じることができた。自分はこのリングで変わります」。今後は天龍プロジェクトの大会にも定期的に参戦する。復活したインターナショナルジュニアヘビーのベルト挑戦にも意欲を見せる。「狙えるものは狙っていきたい」。父もうらやむ鍛え上げられた肉体からの豪快な技を繰り出し、次こそ勝利をつかむ。【松熊洋介】