ボクシング元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)が、29日(日本時間30日)に米カリフォルニア州カーソンでWBC世界同級王者ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)に挑む。

28日(同29日)には同地で公式計量に臨み、ウバーリとともに117・6ポンド(約53・4キロ)でクリアした。19年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ同級決勝で井上尚弥に判定負けして以来、1年半ぶりのリングとなる。

試合会場のディニティヘルス・スポーツパーク(旧スタブハブ・センター)で、ドネアは何度も世界戦に臨んできた。「この会場で私にとって最大かつもっともエキサイティングな試合は西岡(利晃)とのファイトだった」と12年10月のWBC世界スーパーバンタム級名誉王者西岡との対戦を挙げた。思い出が詰まった会場で再びWBC王者ウバーリに挑戦することに「それは素晴らしい戦いになるだろう。この会場で何度も戦いましたが、そもそもいつも魔法のようなファイトをしている。私に魔法がかかる。私はユニコーンなんだ」とウバーリ撃破に向けて燃えていた。