80年代に新日本プロレスに参戦したポール・オーンドーフ(本名ポール・パーレット・オーンドーフ・ジュニア)さんが米ジョージア州フェイエットビルで死去した。

12日(日本時間13日)、WWEなどが発表した。71歳だった。死因は明らかにされていない。アメフト選手として活躍し、76年にプロレスラーとしてデビュー。80年10月に新日本で初来日し、長州力、藤波辰爾、アントニオ猪木と対戦した。83年4月には前田日明の欧州からの凱旋(がいせん)試合の対戦相手を務めた。

83年にはWWF(現WWE)に参戦し「ミスターワンダフル」の愛称でハルク・ホーガンのライバルとして抗争を繰り広げ、リングで躍動。85年の祭典レッスルマニア1大会ではメインイベントで、ロディ・パイパーと組み、ホーガン、ミスターT組と対戦した。ボディービルダー並みの肉体に「鋼鉄男」とも呼ばれ、人気を博した。00年には現役引退し、05年にはWWE殿堂入りも果たしていた。

ライバルだったホーガンは「オーンドーフの死去のニュースに打ちのめされた。ブラザーのご冥福をお祈りします。我々の試合はすべてあなたのおかげで好ファイトになった。愛している、ありがとう。天国はさらにワンダフルなものになるだろう」などと公式SNSにつづり、故人をしのんだ。