K-1ウエルター級王者となった野杁正明(28=K-1ジムSAGAMI-ONO KREST)が、自らのベルトを懸けた世界トーナメント開催を熱望した。

20日、横浜アリーナで開催されたK-1横浜大会(日刊スポーツ新聞社後援)で、決勝まで1日3試合という過酷なウエルター級決定トーナメントに出場。決勝のライバル安保瑠輝也(25)との元スーパーライト級王者対決を含む3試合すべてでKO勝ちという圧倒的な強さで2階級を制覇した。一夜明けた21日、都内のホテルで会見に臨んだ。

コロナ禍のため、今回は海外の強豪を呼べなかったトーナメントとなったこともあり、野杁は「このベルトを懸けて世界トーナメントがやりたいです」と状況次第ながらも早期の実現を希望。外国勢が入ったトーナメントが開催された場合でも「日本人と対戦して倒せるところを見せられた。今はフィジカルを鍛え、外国人でもKOできる。さらに強くなった自分を見てほしい」と自信をのぞかせた。

現在のK-1は8選手出場のトーナメントが通例となっているが、野杁は「無理をして8人にしなくてもいいのではないか。4人トーナメントでも2試合できるし、1日で2階級のトーナメントも可能」と新トーナメント形態を提唱。「今のK-1にない新しい感性をみせたい」と王者らしく発言していた。