那須川天心(23=TARGET/Cygames)が鈴木真彦(24=山口道場)に30-28、30-28、30-28の3-0判定で勝利。デビューから45連勝を飾った。来春のボクシング転向を発表しており、キックの試合は、残り2戦となった。
◆試合経過
<オープニングファイト 55kg契約 2分2R>
那須川龍心 | ○ | 3-0 判定 | ● | 山崎天輔 |
那須川天心の弟龍心が判定勝ち、10cm劣る身長も激しい打ち合い制す
那須川龍心 狙っていたハイキックが入ったのだけは良かったが、あとは直すところがたくさんあってまだまだ。(勝因は)ヒット数の差かな。1回はフックでバランスを崩したが、相手は見えていたので大丈夫。(今後は)天心が高校生デビューしたので僕も高校生でデビューしたい。兄からは、まだまだだなと言われた。まあ、その通りなんで…。
(将来、天心とやりたいか)来年3月に引退しちゃうので…。プロデビューしていたらもしかして可能性があったかもしれないが。ボクシングから戻ってきた時にやりたいです。天心はキックボクシング界で1位なのでそこを超えられるようになりたい。那須川という名前だけじゃなく、実力も付けて、もっと強い那須川龍心を見せられたら。
<オープニングファイト フェザー級(-57.5kg) 3分3R>
松井大樹 | ○ | 2-0 判定 | ● | シン太郎 |
松井大樹 デビュー戦で勝てたのでホッとしている。頭がいっぱいで本来の練習してきたことが出せなかった。硬くなってしまって自分の動きができず、勝ったけど悔しい気持ち。相手より気持ちが強かったと思うので、勝てたと思う。ローキックでの攻撃は、1点に集中できなかったのが反省。いい勝ち方ができなかったので、次は本戦に出場できるように頑張りたい。
<オープニングファイト バンタム級(-55kg) 3分3R>
真琴 | △ | 0-1 判定 | △ | 松下武蔵 |
<オープニングファイト ライト級(-63kg) 3分3R>
樋口知春 | ○ | 3-0 判定 | ● | 野村太陽 |
樋口知春 倒そうという意識が前のめりになって倒せなかったが、勝ってホッとしている。相手は身長が高かったが、自分の戦いができた。(プロ2戦目)前に比べたら緊張やプレッシャーがなく、楽しめたが、これからはもっと倒せる練習をしていきたい。同じ極真会館には、ベイノア選手はじめ、強い選手が多くていい刺激になっている。空手時代は全日本のトロフィーを取るという目標を達成したので、次はRISEでタイトルを取りたい。
<第1試合 バンタム級(-55kg)3分3R・延長1R>
京介 | ● | 0-3 判定 | ○ | 有井渚海 |
有井渚海が京介に3-0判定勝ち、手数もヒット数でも圧倒 再起戦で結果
有井渚海 全くやってきたことが出せなかった。相手を倒して、また見たいと思うような試合にしたかった。攻め続けて手数で勝つことができたが、今日の試合では動きも悪く、全くプラスにならなかった。今後はバンタム級の選手をどんどん倒していきたい。
<第2試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R・延長1R>
宮崎就斗 | ○ | 3-0 判定 | ● | 奥平将太 |
宮崎就斗が打ち合い制し3-0判定勝ち、奥平将太はデビュー4戦目で初黒星
宮崎就斗 (奥平とは)スパーリングを何回かやって、強い選手だと思っていたので、勝ててホッとしている。ポジション取りとか考えていた作戦を実行できたのが良かった。1回は結構押されたが、もっとボコボコに倒されるかも、思っていたので、特に気にならなかった。2回以降セコンドから指示をもらい、練習してきたことを思い出して、戦うことができた。
<第3試合 フライ級(-51.5kg)3分3R>
酒井柚樹 | △ | 1-1 判定 | △ | KING TSUBASA |
<第4試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R・延長1R>
実方拓海 | ○ | 2-0 判定 | ● | 伊藤澄哉 |
実方拓海が判定で勝利 地下格闘技17戦、プロ3戦全勝の伊藤澄哉が初黒星
実方拓海 勝ったと言うより、負けなかっただけ。練習してきたことを出そうと思ったが、右パンチを警戒しすぎた。(伊藤は)パンチが危険な感じがしたし、根性があった。よくスイッチをするので、構えだったり、右フックはもらわないように練習してきた。(今後は)65キロは減量がきついが(前戦負けた)山田へのリベンジを、もう1回したい。本番と練習とのギャップがまだ埋まっていないのでもっとやっていかないといけない。
<第6試合 -53kgトーナメント準決勝(1) 3分3R・延長1R>
滉大 | ● | 0-3 判定 | ○ | 志朗 |
<第7試合 -53kgトーナメント準決勝(2) 3分3R・延長1R>
風音 | ○ | 2-0 判定 | ● | 政所仁 |
政所仁 ただただ悔しい。強いのは分かっていたし、その中でお互いに打ち合って、シンプルに自分が弱かった。今までの試合で1番パンチもらったかも。パンチも当てられたかなと思ったが、セコンドから「自分の方が下がっていた」と言われた。もっと強くなってもう1回、風音にリベンジしたい。
<第8試合 オープンフィンガーグローブマッチ ライト級(-63kg)3分3R>
北井智大 | ● | 1回 KO | ○ | YA-MAN |
YA-MAN この前の試合でまぐれで勝ったと思っている人がいたと思うけど、強いことを証明できた。(オープンフィンガーで2連続KO)これだけ盛り上げられるんで、伊藤会長、来年トーナメント、ご検討よろしくお願いいたします。勝ち負けよりも打ち合いたいと思っているので、次戦は(前回対戦した)山口侑馬選手とやりたい。
<第9試合 オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級(-65kg)3分3R>
山口裕人 | ○ | 3-0 判定 | ● | 稲石竜弥 |
山口裕人 序盤にダウン取ったけど、自分もめっちゃ効いていたのであまり覚えていない。粘り強い選手で、そんなにダウン取れないと思っていたが、取れたので、そのまま前に行きすぎたかな。オープンフィンガー、最高でしょう。ツイッターとインスタグラムをフォローして下さい。
<第10試合 ミドル級(-70kg)3分3R・延長1R>
“ブラックパンサー”ベイノア | ○ | 3-0 判定 | ● | ねぎ魔神 |
ねぎ魔神“初出荷”東京でカモられた 勝者ベイノアは「ねぎの試合でした」
ベイノア ねぎにのみ込まれたかな。僕がピリピリしていたのか、それともねぎの試合だったのか。勝利したが、この階級でランキングでは1位と9位なので、落とすわけにはいかなかった。(この先は)大みそかを戦って年を越したいと思う。スカッと勝ったら「大みそかやらせろ」と言おうと思ったけど。次しっかり勝って、大みそかをアピールしたい。総合でも何でもルールも階級も問わずやっていくつもり。紅白のオファーがあっても断って格闘技を頑張る。
<第11試合 ライト級(-63kg)3分3R・延長1R>
直樹 | ○ | 3-0 延長判定 | ● | 白鳥大珠 |
直樹が判定勝ち「RISEの代表として」発言に中村寛が激怒しリング上に
直樹 延長はしっかり差を付けないといけないなと思って珍しく前に出たが、だらだらとした延長になった。もっと相手が詰めて来なかった中、自分がいけなかったのは弱さだった。(今後は)防衛戦の相手はいないし、他団体との試合が盛り上がっているので、RISE代表として、送り出して欲しいです。(中村の挑戦表明は)彼63キロで1度も試合していないし、RISE計量失格したりしているし。それでよく試合復帰できたなあと思った。怒りというより、びっくりしました。
<第12試合 -65.5kg契約 3分3R・延長1R>
原口健飛 | ○ | 3回 KO | ● | タップロン・ハーデスワークアウト |
原口健飛 ダウンを取られたときは正直焦った。首相撲で捕まれてしまった。ダメージは全くなかったので、その後落ち着いていけたのが良かった。右パンチが怖すぎて、警戒していたが、まさか膝とは。自分の気を抜いたせいでダウンを取られ得てヒヤッとさせたが、王者のプライドが自分にあって良かった。今後ともRISE引っ張って行こうと思っているので、よろしくお願いします。
<第13試合 -53kgトーナメント決勝 3分3R・延長1R>
志朗 | ● | 0-3 延長判定 | ○ | 風音 |
風音 こんなに幸せなことがあるのかと言うくらい幸せ。(親友の政所との試合は)内心嫌だったし、複雑だったけど、準決勝で仁とやったことで、あいつの分も勝たないといけないと思った。初めてのベルトだけどこんな重みがあるんだと。那須川会長が泣いていたのを初めて見た。この人とやってきて良かったと思う。(賞金500万円は)お金なんかどうでも良かったので、これから考える。(那須川天心とやりたいと言ったが)会った瞬間に天心から100年早いよ、ジャブだけで勝てるよ、って言われた。ただ分からないですよ、僕、今回みたいに化けちゃうので。
志朗 もう減量しなくていいという思いと、悔しいという思いの両方。風音選手の勢いにのまれてしまった。技術というよりかは根性という感じだった。型にはまっていないのが、彼の強みなんだなと。プロの打ち方じゃない感じが余計にやりづらかった。1日2試合はこんなに疲れるんだなと。(手の痛みは)試合中は少し気になる程度だったが、気にするよりも、どう攻略するかで頭がいっぱいだった。ヒット数はあったかもしれないが勢いとか手数で向こうの方が上回ったと思う。
<第14試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R>
那須川天心 | ○ | 3-0 判定 | ● | 鈴木真彦 |
那須川天心デビュー45連勝 残り2戦ファン待ち望む武尊戦は実現するのか
那須川天心 ちょっと空回りしてしまいましたが、技術的には、いいものを見せられたんじゃないかなと思います。ここで一曲歌いたいと思います! というのは冗談で、(ボクシング転向まで)あと2試合、いい試合を見せられるように。今日はありがとうございました!