20年連続20回目のG1出場となるIWGP・USヘビー級王者棚橋弘至(44)が痛恨の3敗目を喫し、優勝戦線から脱落した。

昨年のG1公式戦以来となるEVIL戦だったが、度重なる反則攻撃で大ダメージを負い、EVIL(変形大外刈り)で倒され、17分22秒、フォール負け。3勝3敗となって勝ち点を伸ばせず、Bブロック1位の可能性が消滅した。

ロープを使った急所攻撃、敵セコンドのディック東郷の介入、さらに場外戦では鉄柵で背中を痛めつけられた。場外に吹き飛ばされてしまったマイティ浅見レフェリー不在の中、ローブローまで浴びた。反則のオンパレードに対し、一時はローブロー返しで反撃したものの、ベルト攻撃も浴びて顔面を強打。とどめの必殺EIVLで沈められた。

18年大会以来3年ぶり4度目のG1制覇はなくなった。バックステージで倒れこみながら棚橋は「このG1クライマックス、体力的にっていうよりも…勝てない自分へのふがいなさの方が…すげえ強烈に感じて…」と反省の弁。EVILとのシングル戦成績は3勝3敗となり「これが世代交代か…。時代の先頭に立っていたつもりが、いつの間にか、抜かされて、抜かされて、中盤どころか、最後方の、一番後ろの一団にいるような…」と悔しがっていた。