MMAの厳しさを教えてやる-。総合格闘技のRIZIN32大会(20日、沖縄・沖縄アリーナ)に出場する大原樹理(31=KIBAマーシャルアーツクラブ)が12日、オンラインで練習を公開。「打撃のやりあいになると思う。引かずにバチバチにやる」と、ラウェイファイター・渡慶次幸平(33=クロスポイント吉祥寺)戦へ向け、自信をのぞかせた。

対戦相手の渡慶次は、10日に先んじてオンラインで練習を公開。自らの顔面を打たせるなど、ミャンマー伝統の立ち技格闘技・ラウェイ流のユニークな練習を披露し「ラウェイファイター以外の僕に価値はない(のでMMA特化の練習はしない)」と豪語していた。 これを大原も視聴していたといい「タフネスさが売りなんでしょうけど、試合と練習では全然違う。しっかりと断ち切る」とKO宣言。「(渡慶次は)本当に狂った試合をする」と実力を認めながらも、「総合の厳しさを教えます」と早くも臨戦態勢に入った。

どんなに打たれようが、打ち勝つ覚悟がある。RIZIN初出場となった昨年9月のRIZIN24大会・矢地祐介(31)戦では、お互いに顔面から流血する激闘の末、2-1の判定勝ちを収めた。約1年ぶりのRIZIN出場となるが「前回と同じようにみんなが面白いと思ってもらえる試合をする」と気合十分。約10年で47戦のキャリアを積み上げてきた鉄人ファイターが、狂人ファイターを蹴散らす。【勝部晃多】