RIZINバンタム級王者堀口恭司(31=アメリカン・トップチーム)が区切りの通算30勝目で米団体ベラトール王座への返り咲きを狙ったが、王者セルジオ・ペティス(28=米国)にバックハンドブローを浴び4ラウンドKO負けを喫した。

1ラウンド

堀口がいきなりフェイントからの左ローキックで先制。慎重に攻める王者ペティスの周囲を回るようにフットワークを使った。右拳を被弾し、少しバランスを崩したものの、テークダウンにも成功。ケージ際で背後に入ったが、回避された。ワンツー、左ハイキック、飛び膝、後ろ回し蹴りと次々と攻撃。終盤、両者の距離が近づき、打撃の攻防も続いた。

(堀口の10-9)

2ラウンド

左右にスイッチしながら堀口が揺さぶった。ローキックで前足を刈ってペティスを崩した。組みついてテークダウンを奪うと、下にいるペティスに蹴り上げられ、さらに右腕を取られて関節技を狙われた。何とか回避した堀口だが、右目下をカットし流血。ケージ際でのグラウンドの攻防で背中に入ると王者の頭部や顔面に何度も右拳を振り下ろした。カウンターを回避しながら確実に右拳も打ち込んだ。

(堀口の10-9)

3ラウンド

手数の少ないペティスに対し、堀口は蹴り技で入った。すると相手に距離を詰められ、回転蹴りとパンチの連打を浴びそうになった。すると即座に組みつき、テークダウン奪取に成功。上からペティスを制御しながら、今後は左拳のパウンドを相手顔面に振り下ろした。逃げるペティスの背後にスルリと入るとバックから裸絞めなど関節技を狙った。王者の反撃で再び立ち技勝負に戻ると、堀口はカーフキック、ペティスは右フックを返そうとした。

(堀口の10-9)

4ラウンド

王者ペティスが追い足のスピードを上げて攻め始めると、堀口はタックルを成功させてテークダウンを奪取。グラウンドの攻防が続き、会場からはブーイングも飛んだ。すると堀口は立ち上がり、スタンド勝負へと誘った。絶妙なフェイント入れ、右ストレートを繰り出した堀口は王者のワンツー、左フックも回避。右目下の流血が目立ってきたが、ペティスも鼻血が止まれなかった。しかしここで距離を詰めたペティスのバックハンドブロー1発を浴びた堀口がダウン。もろにアゴに浴びて敗れた。


ベラトール・バンタム級タイトル戦に向けて計量クリアした王者ペティス(左)と挑戦者のRIZIN同級王者堀口(ベラトール公式インスタグラムより)
ベラトール・バンタム級タイトル戦に向けて計量クリアした王者ペティス(左)と挑戦者のRIZIN同級王者堀口(ベラトール公式インスタグラムより)

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