元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(35)が会長の3150ファイトクラブ初の有観客興行で、元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(33=3150ファイトクラブ)が、寺次孝有希(30=ミサイル工藤)に3回2分11秒TKO勝ちした。2階級制覇を狙って敗れた16年8月のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ以来、約5年4カ月ぶりの復帰戦を白星で飾った。

宮崎はボディー攻めで主導権を握り、最後は連打で仕留めた。試合後は長男の慶次くんをリングで抱きかかえ、「デビュー戦の気持ちでした。寺次選手が試合を受けてくれて感謝しています」と話した。

宮崎は17年8月に引退届も、現役への思いは失っていなかった。しかし同年9月に道交法違反で逮捕。懲役1年、執行猶予3年の判決を受けた。今年5月に執行猶予期間が明け、現役復帰の希望に手を差し伸べたのが興毅会長。恩返しの白星に「来年はタイトルに絡みたい。興毅社長、お願いします」と宣言した。