米国で生まれ変わった姿を見せる。3月6日開催の総合格闘技RIZIN LANDMARK2大会(会場非公開)で、MMA初勝利を目指す平本蓮(23=ルーファスポーツ)が10日、「負けない準備をしてきた」と意気込みを語った。

公開練習を行い、1分30秒のシャドーボクシングを披露。「今日の動きは肝心な動きでも何でもない。試合前に動きを見せるわけにはいかない」と説明したが、軽快な動きで、動画アプリTikTok(ティックトック)で視聴するファンを沸かせた。

昨年9月から12月まで渡米し、MMA修業を敢行。成長した点に「人間力」を挙げ、「楽しかった」と充実した表情で振り返った。帰国後は昨年引退した石渡伸太郎氏(36)のRIZIN漢塾で汗を流す。「元々、石渡さんとは体の使い方などで意見がマッチしている。パワーがついていると実感しているし、すごくいいリズムのトレーニングができている」と力を込めた。

約1年3カ月ぶりとなるRIZINの対戦相手は、キックボクシングのKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者の鈴木千裕(22=クロスポイント吉祥寺)。「波に乗っている。自信にあふれていると思う」と難敵に警戒感を示しながらも、「打撃や組みを1年通して練習してきた。どちらでも負けない準備をしてきた」と自信をみなぎらせた。

ツイッターなどのSNSで度々「場外戦」を繰り広げているRIZINファイター朝倉未来(29)について話が及ぶと語気を強めた。「あいつは『(平本は)強くなるかもしれない』と言って保険をかけている。自分の発言に責任を持てよ」と吐き捨て、「『次の試合を見とけよ』という感じですね」と、文句を言わせないような快勝を誓った。【勝部晃多】