UFCミドル級王者イズラエル・アデサニヤ(32=ナイジェリア)が4度目の防衛に成功した。前王者となる同級1位ロバート・ウィテカー(31=ニュージーランド)の挑戦を受け、3-0(48-47×2、49-46)の判定勝利を収めた。

19年10月のUFC243大会以来約2年4カ月ぶりの再戦。左右のカーフキック(ローキック)で挑戦者の動きを止めたかにみえたが、執拗(しつよう)なテークダウンなどで攻められるシーンもあり、競り合いの展開となった。5回を戦い抜き、勝敗は3人のジャッジにゆだねられていた。

V4王者となったアデサニヤは「彼はすべてを懸けてくると思っていたのですべてを奪おうと思った。私がチャンピオンです」とベルト死守に安堵(あんど)の表情。次期防衛戦は6月ごろを予定しており「次の試合を楽しみしていてくれ」と謙虚に話した。

一方、王座返り咲きを逃したウィテカーは「2回以降は取れているラウンドはなかったかな。自分の戦略がうまくいかなかった。結果は結果。アデザニヤが戦いに勝ったと信じている」と黒星を認めていた。