K-1ウエルター級王者野杁正明(28)と安保瑠輝也(26)が2日、年に1度のK-1の祭典「ケイズフェスタ5」(3日、東京・代々木第一体育館、日刊スポーツ新聞社後援)の、都内で行われた前日計量会見で火花を散らした。

野杁は加藤虎於奈(こおな、25)と、安保はプライチュンポン・ソー.シーソムポン(31=タイ)と同級の3分3回戦を行う。野杁は67・45キロ、加藤は67・4キロ、安保は67・5キロ、プライチュンポンは67・2キロでそれぞれ計量をパス。4人そろっての会見の最後に熱い言葉の応酬となった。

野杁が「今後の目標もプランもある。日本人は正直どうでもいい。それを皆さんにも思ってもらえるような試合をする」と言うと、隣の安保がキレぎみに言葉を発した。「俺が日本人最後のとりでとして、しっかりリベンジする」。安保は20年9月、山崎秀晃(35)の強打に沈み、スーパーライト級のベルトを失った。昨年はウエルター級に階級を上げ、9月の第2代K-1同級王座決定トーナメント決勝に進出。しかし、野杁に三日月蹴りなどで3回にKOされた。この結果、野杁は昨年度のK-1MVPとなった。対日本人戦卒業宣言もうなずけるが、それでは気が済まないのが安保。3日の圧倒的勝利で野杁に待ったをかけられるか注目だ。