プロボクシングの統括機関となる日本ボクシングコミッション(JBC)が3月31日に財政難のため一般財団法人を解散すると発表して以降初めて、3日に西日本で3興行が行われた。

エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われたグリーンツダジムの興行には、マッチコミッショナーとしてJBC成富毅事務局長が来場した。「お騒がせ、ご迷惑をかけて申し訳ない」とした上で、今後の組織再興に前向きな考えも示した。

JBCは21年度に2期連続で純資産が300万円を下回り、財団法人としての維持が困難となったため、解散せざるをえない状況に陥った。今月から精算財団となったが、22年度中に支援企業先を探し、再建策を構築させたい意向だ。

すでに承認している興行の運営は、従来通りに行われる。一方で影響を受けるのはその後に予定される興行。新たな組織として対応していく必要があるという。待ち受けるのはいばらの道だが、一刻も早い再興へ、「努力していきたい」と成富事務局長は話した。