東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ライト級王者吉野修一郎(30=三迫)が日本人ライト級サバイバル戦を制した。元WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(31=横浜光)と2本のベルトを懸けた防衛戦に臨み、11回2分6秒、3-0負傷判定勝利を飾ってベルトを死守。王座防衛に成功した。

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2回に鼻から流血した伊藤に対し、吉野は5回に右アッパーで追い打ち。パワーで押し、ボディーを連打し、9回には伊藤の左目上を右ストレートで切り裂いた。11回、偶然のバッティングで負傷判定となり、吉野がポイントで上回った。

15戦全勝となった2冠王者吉野は「伊藤選手、バッティングは申し訳ないです。ボクの課題です。伊藤選手が生きざまを見せたいと言っていたし、それが伝わってきました。まずこの試合に勝たないとこの先が見えないので、負傷判定ですが、勝ってほっとしています」と安堵(あんど)の笑み。無敗のまま世界進出へのステップを踏んだ。