LDHが新たに仕掛ける格闘技イベント「POUND STORM(パウンド・ストーム)」が24日、東京・両国国技館で行われ、メインマッチでは中村倫也(りんや=26、LDH)が、ブラジル人のアリアンドロ・カエタノに判定勝ちした。

第1Rで相手左フックを受けて右目上をカットして流血する苦しい展開も、第2R以降は攻勢をかけて、判定勝ちした。中村は「カットしちゃって、勝ちに行く戦いになっちゃいましたが、これでUFCのトップをいつか取れると確信しました」。

試合後の取材では、勝利したものの「実力を出し切れなかった。(カットされた場面は)想像していたより軌道が読みづらかった」と自らに手厳しかった。それでも「試合の作り方とかは後輩にも見せられた。次のステップにいってもいいのかな」とさらなる戦いにも目を向けた。

「POUND STORM」は、格闘技と音楽ライブが融合した新たなイベント。この日は、格闘技ファンだけでなく、出演アーティストのファンも多く集まった。中村は「今回をきっかけに、ぜひ格闘技を見に来て」と呼びかけた。「この出血量で、いろいろショッキングだったかもしれないけど、逆にそれでもやっているのはすごいと思ってもらえたと思う。すごさは見せられたと思います」と話した。

また同じくLDH所属の宇佐美正パトリック(21)は、太尊伸光(35)と対戦し、判定の末敗れ、プロ初黒星を喫した。