ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が27日、6月7日のWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に向けたフィジカル合宿を打ち上げた。

24日から信州キャンプをスタート。父真吾トレーナー、元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナーのもと、元WBC世界バンタム級暫定王者で現WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の弟拓真(26)、元日本スーパーライト級王者のいとこ浩樹(29)とともに走り込みや俊敏性を高めるメニューを消化した。

井上は「ドネア戦に向けた3日間の最終走り込み合宿が終了しました。短距離、中距離、アジリティをメインに強化しました。来週からはジムに戻りスパーリングジムワークで最終調整に入ります。『ドラマ・イン・サイタマ2』を楽しみにしていて下さい」と所属ジムを通じてコメント。所属ジムの大橋秀行会長は「八重樫トレーナーのもと、八重樫パーソナルトレーニングを行いました。かなり厳しい内容ですが6月7日に向けて全力投球しています」と説明した。

井上は19年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝以来となるドネアとの再戦で3本の世界ベルトを懸けて拳を交える。弟拓真も日本スーパーバンタム王者古橋岳也(34=川崎新田)とのWBOアジア・パシフィック、日本同級王座統一戦に臨む。井上兄弟そろい踏み興行も2年7カ月ぶりとなる。