BOSJ初出場のアレックス・ゼインが、ヒールマスター、金丸義信(45)を退け、勝ち点2をもぎ取った。

執拗(しつよう)な足攻めにも屈しなかった。相手は序盤から膝へのエルボーやレッグロックなどを仕掛けてきた。苦悶(くもん)の表情を浮かべながらも、勝機をうかがい続けた。11分31秒、変形サイドウオークスラムを決めると、ここぞとばかりにコーナートップにかけ上り、シナモンツイスト(スパイラルタップ=コークスクリューセントーン)をさく裂。186センチの巨体を存分に使った空中殺法で、金丸を一瞬にしてマットに沈めた。

フリーとして参戦する。20年にはBOSJ参戦予定も、新型コロナの影響で来日はかなわなかった。13日の会見では「私は自分自身を代表してここに来た」と説明。「失われた時間の穴埋めをするため、頂点に立つ。俺がトロフィーを奪うところしっかりと見ておけ」と豪語していた。髪色からコスチュームまで真っ赤な男が、メラメラと闘志を燃やしている。