プロボクシング日本女子ミニマム級王者鈴木なな子(23=三迫)が自然体で初防衛戦に備えた。

9日、東京・後楽園ホールで同級3位一村更紗(26=ミツキ)との初防衛戦を控え、8日には都内で前日計量に臨み、リミットよりも200グラム少ない47・4キロでクリア。挑戦者一村は400グラム少ない47・2キロでパスした。昨年12月に瀬川紗代(ワタナベ)との王座決定戦を制して以来のリング。「あまり初防衛戦とは考えず、いつも通りに勝ちにいくだけです」と静かに闘志を燃やした。

今春、大学を卒業してボクシング集中できる時間が増えた。ジムのインストラクターの仕事も両立しているが「授業や課題、テストがかぶらない」とし、フィジカル練習などの体作りに取り組むメニューも増加したという。日本王座を獲得し、次の目標を東洋太平洋など地域王座に設定している鈴木は「次につながるように勝ちたいです。明日は勝ちきりたい」と口調を強めていた。